raster-noton | synthetic coloring

raster-noton | synthetic coloring

ラスター・ノートンの作品を本格的に購入し始めたのは、2003年の ‘ senking – tap ‘あたりからで、それ以前の東ドイツの90年代の頃の作品は情報も少なかったこともあるが、当時ジャズ的なるものを追従していたぼくはあまり興味を抱けなかった。先駆的なエレクトロニクスとミニマル・デザインのための作品は、ぼくにとっては電子回路中に現れる接触不良などに伴うバグ雑音=グリッチの快楽的サウンドにショックを受けてからのことで、その後、ヴィデオ・プロジェクターを使ったラスター・ノートンのライブショーケースのオーディオ・ヴィジュアル・メッセージと相まって2013年のemptysetーrecurの頃までは、それこそこのレーベルとともに意識変容を重ねてきたといえるだろう。建築とランドスケープデザインを学んだのち、音と空間の理論的性質に興味を抱いていたカールステン・ニコライの、音をループ回路のオシレータと音声信号発振器を用いて変形させ、曲の根源的なリズムや和声的要素として用いたクリック、グリッチは、それ以降のダンスミュージック=クラブミュージックすらも変革したといえるだろう。Raster-Notonの創立20周年を迎えての書籍とCDの出版 ” RASTER-NOTON SOURCE BOOK 1 ” 。Raster-Notonはミュージカル・プロジェクト、グラフィック出版物およびインスタレーションを制作するアーティストのためのプラットフォームで、このソース・ブック1は共同設立者のOlaf BenderのTextから始まり、レーベルのアイデンティティーと哲学についての洞察を提供するBerliner、Max Daxのインタビューが続く。カタログには、Raster-Notonのアーティストが署名したヴィニール、コンパクトディスク、ポスター、書籍、インスタレーションが時系列で表示され、ミニマルな美学が魅力的だ。Source Book 1にはArchivシリーズのコンパイルCDも収録されていて、イントロスペクションと遊び心のあるポップの間で変化するAlva Noto、Byetone、Frank Bretschneider、Kangding Ray、Emptyset、Senking、Grischa Lichtenberger、Kyoka、Robert Lippok、Uneo Masaaki、Anne-James Chatonなどレーベル傘下のアーティストたちのミニマリスト電子音楽の自由な実験的構成を含んでいる。ソースブック1は、3キロの重さで400ページあり、1.000部限定で、厚紙ケースに入っている。そのモジュール式設計により、ページを削除、交換、または追加することや、コンテンツを更新することが可能になる。この書籍の出版は、ひとつの時代が完璧に終わったことを意味している。このアーカイブの改訂版の続きとして、アーティストのプロフィール、インスタレーション、作曲テクニック、インスピレーションの源について文書化するさらなる書籍が計画されている。さて我々も2020年に向けてのアップデート・モダニズム宣言だ。

synthetic coloring
RASTER-NOTON
12 mon February 2018
@ environment 0g
pm19.00-pm22.00
2000yen inc.1 drink + CDR
bricolage AGI Yuzuru

https://vimeo.com/90687918
LEV 14 · HERMAN KOLGEN · SEISMIK ·

https://agiyuzuru.wordpress.com/2017/04/05/raster-noton-source-book-1/
https://agiyuzuru.wordpress.com/2017/05/28/v-a-magnetband-experimenteller-elektronik-underground-ddr-1984-1989/
https://agiyuzuru.wordpress.com/2017/01/13/jesse-osborne-lanthierunalloyed-unlicensed-all-night/

広告

コメントは受け付けていません。

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。